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子供の頃に夢見たもの、

若い頃、学生の頃に夢見たものはありますか?

それは、今もありますか?

今回は、いつの間にか手からすり抜けていた

かつて自分が持っていた ”夢” の話です。




「お前は何がしたいんだ?」

この言葉、まだ付き合いたての頃、

嫁によく言っていた言葉です。

付き合ったばかりの頃、嫁は、

就職活動やそれまでの生い立ちの影響で、

少し心が弱っていました。

彼女はこれから何かをしようという時に

「私がこれやっていいのかな」
「これって、人から見たら変かな?」
「こうするほうが、迷惑じゃないよね?」
「普通って、こうするのかな?」
「怒られないかな?
「できないって思われたくないからこれやる」

こういう言葉を並べていました。

そんな嫁に、俺がしょっちゅう口にしていのが、

「それで、お前は何がしたいんだ?
 
 周りがどうとか、どうでもいいんだよ。

 自分が、やりたいことを言いなよ」

今より、当時は言葉がきつかったけど、

こう言っていました。

自分の意思より、

周りや社会の目を気にしていた嫁の

本当にやりたいことをさせてあげたかった。




そう、嫁は、やりたいことや夢を

いつの間にか失くしていた。

でも、これは特別な例じゃない。




毎日の生活の中で、

家庭や家事、学校、仕事、

同じことを繰り返していくうちに、

”やりたいこと”が

いつの間にか、

”やらなきゃいけないこと”に変わる。

やらなきゃいけないことに追われていると

”やりたいこと”が無くなっているのに

気が付かない。

いつの間にか、

やりたいこと自体忘れてしまう。

不思議なことじゃない。





子供の頃に夢見たもの、

覚えていますか?

俺の場合は、家庭環境が少しだけ特殊で、

幼い頃の夢はなかった。

やりたいこともなかったのを

はっきりと覚えている。

家庭については、父親の関係ですが、

今はだいぶ変わり、

本人の心の弱さが原因だと思うので、

詳しくは書かないでおきます。

子供の頃は、こうして夢も希望もなく、

中学生時代へ入ると、

この頃、姉が事故で亡くなりました。

姉の死がきっかけで、

俺は多くのことを考えた。

四六時中、何かを考える癖がついていた。

考え抜いた中、俺が見出したのは小説。




10代半ば、俺の夢は小説家だった。

けれど、15歳で働き始め、

仕事に行き、悩み、すり減るうちに、

小説家の夢は一度消えてしまった。




20代の後半まで、

小説家の夢は忘れられたままだった。

けれど、考える癖だけはずっと残っていて、

死んだ姉についてもずっと考え続けていた。

姉の死に答えをやっと出した20代の終わり、

ここで小説家の夢を思い出した。

自分を見つめ直し、

とことんまで自己分析をする癖がついていた。

その癖が、かつてなくした夢を見つけました。



そして一つのことに気が付いた。

「俺の人生、俺が主人公じゃないか。

 誰も俺の人生の代わりが出来ない。

 死んだ姉ちゃんの代わりに

 俺が死ねないのと同じだ。

 たとえ俺が死んでも、

 姉ちゃんは生き返らないで、

 無関係に俺が死ぬだけ。

 誰も俺の代わりに生きられない。

 俺の人生は、俺が全て決めるしかない。

 つまり、俺次第じゃないか」

こう考えた時、

なんでこんな簡単なことに

長い間気が付かなかったのかと

笑ってしまった。




だから今、

俺は嫁に同じこと言っています。

自分が主人公なんだから、

自分の人生、

思いきり楽しみ切れと。




嫁は、

絵という自己表現を見つけました。

初めは一人で書いていたけど、

今ではSNSで公開して、

同じ趣味を持つ人たちと

とても楽しそうにしている。

俺はその姿を見るのが幸せです。

できるなら、

もっともっと楽しさの純度を上げて、

最高の嫁らしさを発揮してほしい。

楽しみだ。





大人になるということは、

夢を捨てろ、

やりたいことは忘れろ、

そんな意味じゃない。





これを読んでいる人も、

むかしの自分が持っていた

”夢”や”やりたいこと”を

もう一度、自分の中に無いか

探してみて欲しい。





すごく大事にしていたモノが、

自分の中に転がっているかもしれない。

かつての宝物は、

埃をかぶっているだけで、

磨けば世界に一つしかない

自分だけの輝きがあると

俺は信じています。

それは、今の力になるはず。





俺にとって、小説家の夢のように。

嫁にとって、絵のように。


「あなたは何がしたいですか?」


これを読んだあなたの人生に、

あなた以外の主人公はいないからね。 

全ては自分次第!

自分の道を行こう!
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ぬこさく




今回の記事に関係する
過去記事は下に貼りました。
良かったら一緒に読んでくださいね。

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